【居心地の良さ】五感デザインの技術
こんにちは。IROHAD'ECOR山田です。
今回は五感デザインの技術についてお話していきます。
なぜ「写真映え」するだけではダメなのか?
私たちが装飾や設置運営を行う際には、もちろん「見た目の美しさ」や「写真の見栄え」は重要です。

しかし、本当に価値のある空間は、「そこに滞在したくなるかどうか」、「居心地の良さ」で決まります。
この「居心地の良さ」は、実は目に見えない五感によって設計されています。
今回は、装飾のプロが密かに見て、視覚以外の感覚にこだわって「見えない装飾」、今度は「五感デザイン」の技術をご紹介します。

光の「量」よりも「質」:心理に作用する色温度
多くの人は「明るさ」だけが注目されがちですが、空間の印象を大きく決めるのは「光の質」です。
特に、光の届く色温度(ケルビン値)は、人の心理状態に直接作用します。
| 光の質(色温度) | 心理的効果 | 装飾での活用例 |
| 暖色系(低K値) | 落ち着き、安心感、リラックス | レストランやホテルの個室など、長時間の滞在とくつろぎを求める空間。 |
| 寒色系(高K値) | 集中力、清潔感、洞察力 | オフィス展示会のブースなど、作業や商談を目的とする空間。 |
私たちが照明を計画する際は、装飾品の色合いを最大限に話し合いながら、その空間で人間らしく振る舞ってほしいと考え、光をデザインしています。
空間に優しいを生む「静かな装飾」の役割
装飾の仕事では、デザインだけではなく、「音」への配慮も重視します。
硬い素材で囲まれた空間は騒がしく感じさせてしまうときがあります。
吸音効果のある素材の選定
ファブリックや厚みのあるグリーン(造花や植栽)は、視覚的な美しさだけでなく、音を吸収するクッションとしての役割も担っています。
意図的な音の設計
空間に静寂をもたらすだけでなく、必要であれば心地よいBGMや、水のせせらぎなど、ヒーリング効果のある「音の装飾」を導入し、心地よさを向上させます。
壁や天井に施された「見えない吸音機能」こそが、装飾の品質を高める重要な要素なのです。
無意識に作用する「香りのデザイン」
視覚情報が充実している現代において、空間の印象を記憶に刻む上で非常に強力なのが「嗅覚」です。

装飾の現場では、空間のテーマに合わせてアロマを選び、空気全体をデザインします。
爽やかさ(例:柑橘系): リフレッシュ効果や、清潔感を強調したい商業施設。
落ち着き(例:ウッド系):高級感や安心感を求めるホテルのロビーやラウンジ。
大切なのは、香りの「強さ」です。
強すぎると不快感につながるために、人が無意識に心地よさを感じる、ほんのレベルでの香り付けを心がけ、装飾全体の雰囲気に馴染ませていただきます。
空間の価値を高める「総合芸術」として
私たちが提供する装飾は、もはや単純な「飾り」ではありません。
光の温度、音の覚悟、そして香りの設計。
これらの目に見えない要素を全て統合し、初めて「居心地の良い、価値ある空間」が生まれます。
いずれ、写真映えする美しさに加え、訪れる人の五感すべてにわたって「五感デザイン」を追求し、空間の総合的な価値を高めていきます。
IROHAD'ECORが、あなたのお店にとって心に残る「彩り」となれますように。
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